インプラントと天然歯の違いとは?構造・寿命・注意点をわかりやすく解説
インプラント治療は、失った歯を補う治療法の一つです。
入れ歯とくらべて、見た目や噛み心地が天然の歯に近いことから、インプラント治療を検討される方は増えていますが、「インプラントの歯と天然の歯とは何が違うのか」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、インプラントと天然の歯の構造の違いをはじめ、寿命や長く使うための注意点についてお話しします。
インプラントには「歯根膜」がない
天然の歯は歯ぐきから生えているようにみえますが、実際には、歯根が顎の骨(歯槽骨)の中に埋まっています。
歯根は、歯根膜とセメント質で、歯槽骨に強固に付着しているのです。
インプラント治療では、歯根の代わりとなる「インプラント体」を顎の骨に埋め込み、上部に人工歯を装着します。
歯根があることで、噛む力が骨に伝わりやすく、天然の歯のような噛み心地が再現されます。
このように歯根を補うことはできますが、歯根膜を再生することはできません。
歯根膜は、
・歯根と歯槽骨を結びつける
・噛んだときの衝撃を吸収する
・噛む力や硬さを感じ取る
といった役割を担っています。
そのため、噛んだときの衝撃がダイレクトに骨へ伝わりやすいという特徴があります。
また、歯垢(プラーク)が侵入しやすいといった点にも注意が必要です。
インプラントの寿命と長持ちさせるための注意点
天然の歯は、むし歯や歯周病によって失われるリスクはありますが、適切なケアを行えば長く使い続けられる可能性があります。
一方、インプラントの歯はむし歯にはなりませんが、周囲の組織に「インプラント周囲炎」と呼ばれる歯周病に似た炎症が起こることがあります。
一般的に、インプラントの寿命は10〜15年以上といわれていますが、炎症が悪化すると寿命を待たずに使用できなくなってしまうこともあるのです。
インプラントを、どれくらい長く使えるかは、日々のケアや定期的なメンテナンスによって大きく左右されます。
参考:厚生労働省「歯科インプラント治療のためのQ&A」p3より >
インプラント治療後のメンテナンスは、特別に難しいものではありません。
天然の歯と同じように、
・日々の丁寧な歯磨き
・定期的な歯科でのメンテナンス
を併用することで、健康な状態を維持することができます。
ただし、インプラントの場合は、歯垢(プラーク)が入り込みやすいことで、
・細菌感染が起こりやすい
・炎症の進行スピードが速い
といった点に注意して、より丁寧なケアを行うことが必要です。
また、インプラントに過度な負担がかからないように、噛みしめや歯ぎしりのクセがある場合、保護用のマウスピース「ナイトガード」の使用なども検討されることがあります。
インプラント治療後は適切なメンテナンスを継続しましょう
インプラント治療によって、見た目や機能を天然の歯に近い状態に取り戻すことはできますが、長く安定してお使いいただくためには、適切なメンテナンスの継続が必要です。
当院では、インプラント治療後のメンテナンスにも力を入れています。
お一人お一人に適したメンテナンスをご提案し、長く快適にお使いいただけるようにサポートしますので、どのようなことでもご相談ください。
